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コタロウのひいばあちゃん

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母方の祖母90歳。コタロウの ひいばあちゃんです。
会うのは一年半ぶりくらいかなぁ。一緒に暮らしたことはないけれど 近くに住んでいたので、子供の頃は よく遊びに行きました。料理上手で しっかり者のおばあちゃん。今は 施設で暮らしています。

認知症が進んできていて、孫の母さんの顔は分からない様子。ちょうど昼食の時間に行ったので、母さんの母親が食事の介助に入りました。それが おばあちゃん、とても食欲旺盛。あまりにも よく食べるので、
「そんなに食べさせて大丈夫?もういらないって言えないんじゃない?」
と、母さん心配に…。
「大丈夫、大丈夫。いつも全部 食べちゃうんだから。いっぱい食べてるから、こんなにお肌がキレイなんだよね~、おばあちゃん♪」
と、母さんの母。

確かにおばあちゃん、お肌が艶々きれいです。
本日の昼メニューは、鱈と野菜の煮物、野菜のお浸し、みかんゼリー風デザート、ご飯、ネギの味噌汁、牛乳。野菜の種類も多くて柔らかく調理されています。健康的な お食事!

母さんの母、みかんゼリーを生玉子と間違えて、おばあちゃんのご飯に ちょっとだけ かけてしまい、
「これ、生玉子じゃないの?やだ~!ゼリー?」
と言いながらも、ゼリーかけご飯を おばあちゃんに食べさせていました…。老眼でよく分からなかったみたいだけど、ホントに食べさせちゃうの!?おばあちゃん、表情を変えずに もくもくと食べていました。


おばあちゃんの母親は、おばあちゃんが赤ん坊の頃に、当時 流行ったスペイン風邪で亡くなったそうです。そして 赤ちゃんだったおばあちゃんは、子供のいない夫婦に養女として引き取られました。
小学校へ入って学校のお友達から「もらわれっ子~もらわれっ子~」と からかわれるようになり、ある時 母親(養母)に
「もらわれっ子って、みんなから言われる」
と言ったそうです。すると養母は、
「本当のことだから仕方ないよ」

おばあちゃんは事実を知ってショックだったけれど、その話はそれでおしまい。それ以後、話題に上がることもなかったそう…。
10年以上前におばあちゃんから聞いた話です。


最初は ちょっと遠巻きに ひいばあちゃんを眺めていたコタロウですが、すぐに慣れて 話しかけたり手を撫でてみたり。少し笑うだけで反応が薄い ひいばあちゃん。
「ひいばあちゃん、しゃべれないの?」
と、不思議そうなコタロウ。
そのうちコタの興味は車椅子に移り、タイヤやレバーで遊び始めました。

「また来るからね!」
そう言いながら、ホントにまた会えるかな…なんて、ふと思ってしまいました。でも、前回も同じことを考えたような気がします。

来年、また来るからね。
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by melmo-44 | 2009-08-10 17:12 | 他、いろいろ。 | Comments(0)